予算に応じて、古家をリフォームすることも
魅力的な方法です。
売地を購入した場合、通常は新築で家を建てます。
しかし
お客様のニーズによっては
売地物件を購入してリフォームして住む選択の方が良いケースも多くあります。
私が担当した中でも特に印象的な1例をご紹介します。
ご夫婦が30代前半、お子様はお一人で産まれたばかりのお客様でした。
ご予算は4000万円で500万円は頭金で残りは住宅ローンです。
浦安市内の戸建住宅がご希望でした。
そこで私は売地で出ていた物件をご紹介しました。
土地は25坪ほどで2600万円位の売値でした。
しかしこの土地に新築を建てるとなると予算オーバーになることは確実です。
そこで私は元々この土地にある古家を活用する事をお勧めしました。
不動産業者が売り物件を値付けする際、
海外では別ですが日本の場合は建築年数の古い物件はプラスの査定を行いません。
逆に解体費用を考えるとマイナスの要素にもなります。
この売地もそうでした。
築27年の古家があり、契約後に解体してから引き渡す予定の物件だったのです。
問題はこの古家が地震などに耐えられる物件かどうかという所ですが、
まず資料上は昭和56年4月以降に建った建物なので、
新耐震設計基準によって建てられた家と言う事がわかります。
でも実際の耐震性は不明で建築当時の図面もありませんでしたので、
買主様のご負担で動的耐震診断をしてみました。
この動的耐震診断は
実際に建物を震度1~2程度で揺らし、
その揺れ具合をセンサーで読み取り、
建物の耐震性や改修すべき箇所を調査するものです。
そしてこの調査によって分かった耐震性の弱い箇所に
筋交いなどをいれて補強するというわけです。
和室を洋室にし、バス・トイレ・キッチンなどの水回りもすべて交換、
耐震性の足りない壁に筋交いを入れるなどしてリフォーム代金は約1000万円かかりました。
売地の購入価格は2600万円だったのが解体費用で掛かるであろう金額を値引きして頂き、2500万円で購入することができました。
売地2500万円+リフォーム代1000万円、諸費用を含めて
3800万円位で納めることが出来ました。
もう土地は手に入れているわけですから
将来お子様が大きくなった時に立て替える場合も建替資金だけで良いわけです。
非常にお得な買い物だったと思います。